谭论尚书,官居一品

乾命:
  庚 辰
  甲 申
  丁 未 (日元)
  丙 午

大运: 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑 庚寅 辛卯

谭论尚书,官居一品
大运、极贵
神峰通考

相同八字 日本人 毕业于台湾大学经济系。目前在海云经济系工作。前途是光明的,现供职于经济部。

訳文】
 丁火に建禄午があって、時柱に劫財が出ている。午未は合であり、日時に火が集っている。初秋は金が強く透干しており、身旺財旺である。財旺で年月の官を生じて、早いうちから出世する。庚金が甲につながり丁を生じるというこの組み合わせの妙は、まさに霊日正格である。読書をし聡明であるのは顔回のようであり、小さい時から神童といわれた。高校では一番の成績で、丁運に台湾大学経済系を卒業した。現在亥運で経済部に勤める。前途は明るく、富貴ともにあり、福は常に多くある。
 

【命式】
 霊日格というのは、丁日が春夏秋生まれで、用神が庚で甲のとなりにあり、甲が日主を生じている場合をいいます。すなわち「劈甲引丁」の命式です。
 秋の火ですから、季節的には日主は強くはありません。日時支も支合ですので、通根としての作用も弱いといえます。この命式では正財が当令しており最も強いため、木火が喜神といえます。財が強い場合、従財格を除けば、その財に負けないぐらいに日干が強い必要があります。
 幸いこの命式では火は決して弱くはありません。日時支は弱いながらも火の根であり、時干にも丙があり助の働きをします。それ以上に丁を強めるのは月干の甲であり、しかも年干に庚がありますから、いわゆる「劈甲引丁」で、丁は強められます。年月支は水局であるため、浮木となる可能性もありますが、幸い壬はなく、辰が木の根となりますし(土を含むのでなおよい)、丙もありますから、浮木や湿木とはなりません。
 喜神が強いので、いい命式といえます。

【判断】
 財が強く、財を使うことができるので富命です。では貴命といえるでしょうか?「滴天髄」には貴命のカギは「官星」であるといっています。この命式で正官は壬です。壬は日干と合し日干を弱めるので基本的には忌神です。しかし幸い若いときの壬年においては、年支が火の根となっており、水とのバランスが保てそうです。22歳は壬寅年ですので大運亥が年支申との冲を解いて年支寅が火の根となりますし、32歳壬子年は子が日時支の合を解くので、午未が火の根となり、火が強くなります。つまり、正官は一応忌神ですが、正官年でも日主が強くなるため、官とのバランスが図られるわけで、いわゆる「官星に理会あり」という年になります。また大運亥の蔵干には壬がありますから、この期間は試験や就職に非常によいと判断できます。

 今回見直してみると、日主も財も強く身財両停であり、両神成象格といってもいいかもしれません。日主と財の両神成象格では官殺は通関用神であり喜神となります。とすれば壬年は就職昇進にはよい年となります。

 残念ながら、戊運以降この人がどうなったかはわかりません。私思うに、この命式のよさは甲にありますので、42歳からはあまりよくないのではないかと思います。

http://www.t3.rim.or.jp/~hiroto/ftnmain.html